• こだわりの焼酎 (1999/12/06)

テレビを見ていたらアルコール飲料でも日本酒、ワイン、紹興酒などの醸造酒は糖質があるためエネルギー源となるが、ウイスキーやブランデー、焼酎などの蒸留酒はなりにくいという医師の解説があった。

ここのところ肥満をきにしながらお酒を飲んでいる私には朗報。とはいえ気になるので栄養士さんに確認したところ、そういうデータもあるけれど、現実には1グラム7キロカロリーのエネルギー源として計算しているとのこと。ちょっとがっかりしたが、これは「飲み過ぎに注意せよ」とのイエローカードと受け止めている。

ワインブームの陰に隠れてはいるが、若い人の間でいま焼酎が人気。税率が変わったといってもまだ安いし、自分好みの味や濃さにできるからだと聞く。

酒税法で焼酎は甲類と乙類に分けられている。どちらもデンプン質や糖質を原料にアルコール発酵させ、蒸留してつくるものだが、甲類はイモや糖蜜を原料としたアルコールを蒸留したもので、ホワイトリカーとして梅酒など果実酒をつくるときに欠かせない。いろいろな味で味わえることもあり若向きといえる。

乙類の中で沖縄の泡盛を除いたものを本格派焼酎と呼び、個性が強く、おとな向き。原料は米、サツマイモ、麦、そば、黒糖などいろいろで、蒸留酒とはいっても原料の香りが残っている。ワインのブランドのように、中年男性は乙類にこだわって、居酒屋で蘊蓄を傾けている。

ともにアルコール濃度は20、25、30度……。甲類は35度までだが、乙類は45度までの品がある。私はどちらも氷をいっぱい入れてのオンザロックか、お湯割りにして飲むのが好き。梅干し、レモンの薄切りなどを入れる人も多いが、甲類は別にして乙類は持ち味を損ねるので入れない。

(岸朝子)