▲ はものくずたたき(写真下)/
  はもの切り落とし(写真上)


『延楽』は代官山のモダンなビルの一角にある、
ゆったりとくつろげる店。
店長の乗松さんをはじめスタッフは
皆茶懐石をしっかり学んでおり、
その心を大事にした料理を味わうことができます。
写真は、はもを使ったお料理二品。
切り落としは、骨切りしたはもを4cmか、
または5cmで切り落とすことからこの名があります。
湯にさっとくぐらせて氷水にとって冷やし、
梅肉しょうゆでいただきます。
くずたたきは、はもを3〜4cm幅に切ってくずをまぶし、
湯に通して椀だねにしています。
熱湯に入れたはもは切れ目が開いて、
さながら白い牡丹のような美しさ。
どちらも京都の夏を代表する祇園祭には
欠かせない料理です。
はもは瀬戸内のものが有名で、関西では
「梅雨の水をたっぷり飲んでからがおいしい」
とされているのだとか。
関東でははもを食べる歴史が短く、
わたくしもそのおいしさを知りませんでしたが、
この店のはもに出合って考えを改めました。 

 延楽 

東京都渋谷区猿楽町18-8ヒルサイドテラスF-001 TEL 03-3770-3418
営業時間 11:30〜14:30(L.O.) 17:00〜21:00(L.O.) 日曜休 
コース 昼\5,000〜 夜\15,000〜