▲たけのこのひめ皮鍋


京都の『たん熊』その他で修業したこの店のご主人、
高橋さんの料理は
シンプルな中にも祇園の華やぎが感じられ、
いくら食べても飽きのこない上品な味。
高橋さんの仕事は
まず“材料の声を聞く”ことから始まります。
主として京都から入ってくる新鮮な魚や野菜を前に
「きょうは刺身に」「きょうは煮物に」といった
魚の声に耳を傾けることによって、そのものが持つ
最高の味を引き出す料理ができるといいます。
『料理の鉄人』のときはまつたけを生のまま
刺身で食べるという試みで、
みんなをあっといわせましたが、
それも日ごろのこうした心構えから生まれたものの
ひとつといえましょう。
写真は、春を代表するたけのこの料理。
京都のものは香りも格別ですが、
「たけのこは遠方の高価なものより、
近郊の掘りたてを使ったほうがおいしい」
こともあるとおっしゃる高橋さん。
たけのこ料理をすると、決まって残ってしまう
ひめ皮をスッポンのスープで鍋に仕立てました。
ひめ皮の甘みと苦みがほどよくとけ合った、
この店の趣のある味わいです。

 京料理たかはし 

東京都港区赤坂2-17-52パラッツオ赤坂102 TEL 03-3224-9806
営業時間 11:30〜13:30(月〜金曜)  17:30〜22:30 日曜・祝日休 
予算 昼\1,200〜 夜\17,000〜