▲たけのこのひめ皮鍋 |
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京都の『たん熊』その他で修業したこの店のご主人、 高橋さんの料理は シンプルな中にも祇園の華やぎが感じられ、 いくら食べても飽きのこない上品な味。 高橋さんの仕事は まず“材料の声を聞く”ことから始まります。 主として京都から入ってくる新鮮な魚や野菜を前に 「きょうは刺身に」「きょうは煮物に」といった 魚の声に耳を傾けることによって、そのものが持つ 最高の味を引き出す料理ができるといいます。 『料理の鉄人』のときはまつたけを生のまま 刺身で食べるという試みで、 みんなをあっといわせましたが、 それも日ごろのこうした心構えから生まれたものの ひとつといえましょう。 写真は、春を代表するたけのこの料理。 京都のものは香りも格別ですが、 「たけのこは遠方の高価なものより、 近郊の掘りたてを使ったほうがおいしい」 こともあるとおっしゃる高橋さん。 たけのこ料理をすると、決まって残ってしまう ひめ皮をスッポンのスープで鍋に仕立てました。 ひめ皮の甘みと苦みがほどよくとけ合った、 この店の趣のある味わいです。 |
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