▲ 合鴨の治部煮/
  伊勢えびパイの姿盛り


毎年冬に金沢で開催されるフードピア。
この第1回(1983年)に参加して、
すっかり金沢のとりこになり、以来通いつめています。
そして金沢料理=甘じょっぱくて田舎っぽい、
というイメージをくつがえしてくれたのが『つる幸』。
ここの料理はいわば「金沢の素材を使った京料理」で
品のよい、欲をいえば品がよすぎるほど繊細な味わい。
“伊勢えびパイの姿盛り”は、
えびの胴ににフォアグラやソテーしたえびの身を詰め
パイ皮をかぶせて焼いた、ぜいたくで斬新な一品。
一方、“合鴨の治部煮”は金沢の郷土料理で、
鴨に小麦粉をまぶして煮る、とろみのある煮物。
金沢の誇る、すだれ麩というお麩が入ります。
豊富な北陸の海の幸を使った味の数々も楽しみです。
二代目の河田康雄さんは大阪の『味吉兆』で修業した人。
『料理の鉄人』あんこう対決に登場し、
その包丁さばきで周囲をあっといわせました。
先代から受け継いだ技術を踏み台に、
新しい味に挑戦している彼の将来に、
大いに期待しているのです。 

 つる幸 

石川県金沢市高岡町6-5 TEL 0762-64-2375 22-2326
営業時間 11:30〜21:00 月曜不定休 
コース カウンター 昼\4,000〜 夜\7,000〜/座敷 昼\10,000〜 夜\20,000〜